vol.27
久留米宗社 日吉神社
禰宜 久富 貴文
“とかげの初見”福岡県神社庁が発行している暦の3月の頁に“とかげの初見”と書いてあります。確かにそろそろトカゲも現れそうだが何故トカゲ?と気になりました。1年を24等分に春夏秋冬を表した言葉の中に「啓蟄(けいちつ)」(3月5日)とあります。「冬ごもりの虫が戸を開く」という意味。この頃に合わせ虫を捕食するためにハンターのトカゲも行動を開始するようです。この生命が活動を開始する頃は田畑に種をまく準備が始まる合図。トカゲは蛇と同じように脱皮し再生を繰り返すことから縁起が良いとされるそうです。トカゲを発見したら、それは生命が活発に活動しはじめているサイン。なぜか3月になると新しいことを始めてみようと思ってしまいます。これこそ生命の本来の姿かもしれない。よもやま、学生時代に勉強したとは思うのですが、「こそ」って・・・なんだったかな。たった今も“これこそ”と使用しましたが、最近“ようこそ”を英訳してくださいと言われたことがありました。“ようこそ”を分解してみると“良く+こそ”、“こそ”は前の言葉を強調する効果があるらしく“良く!!!”となりますが、無難に“welcome”と伝えました。草木が芽吹いてくる季節はまさに「冬の終わり」と「春の本番」が交差する、非常にエネルギーに満ちた時期ですね。では皆様日々お健やかにおすごしくださいませ。
久留米宗社 日吉神社
禰宜 久富 貴文
2月3日は久留米宗社日吉神社では恒例により節分行事が執り行われます。この節分とは立春の前日にあたり寒い冬から暖かい春にうつりかわる時節を言い、心や体にも微妙な影響を及ぼす時期であると云われます。特に昔から言い習わした厄年という年令は、変化が起り易く警戒を要する時期であります。当社では節分の日にのみ特殊祈祷の鳴弦蟇目法による開運厄除・家内安全・商売繫昌の祈願祭を厳修しています。御祭神【大山咋神】は鏑矢を持つ神・使う神・或いは矢そのものであるとも言い伝わります。これにより特殊祈祷で弓矢を使用する神職はおよそ一週間の斎戒を行います。他所で火を使用したものや鳥・魚・獣を食せず、水分は白湯に限り、思念言語動作を静かに正しく過ごします。神職が神事の弓矢を使用出来るのは1年のうち節分当日のみになります。ご祈祷を希望される御本人だけでなく御家族も一緒に鳴弦蟇目法をうけることが出来ます。